活動報告
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短期課程「特用林産で地域おこし~山菜編~」
短期課程です。
10月20日・21日と「特用林産で地域おこし(山菜編)」を行いました。
まず、高知県の木材産業振興課の濵田氏に、高知県の「特用林産物生産の動向」をお話しいただきました。県内の山菜栽培の概要を知ることができました。
つづいて、今回2日間のメインの講師・新潟県からお招きした松本則行先生の講義に移りました。
教室の前と横には、事前に松本先生が新潟県で採取したたくさんの山菜がずらりと並んでおり、これからの講義に期待が高まります。先生自身もいくらでも話ができるとの挨拶、1日目がスタートしました。
話が始まると次から次へと山菜が紹介されます。しかも、山菜の形状だけでなく、食べることが可能か、どんな味や食感か、どのような料理があるか、育てられるかなど途切れることない説明に全員が聞き入っていました。実際に作られた料理の写真にも見入ります。
午後の前半は、並べられた山菜を実際に見ながらの説明です。秋なので山菜自体が少ないのでは?と思いきや、50種類超え。葉だけでなく、実、根付きで紹介されます。ウワバミソウのむかごやナツハゼのジャムの試食などもできました。
後半は、午前に続き、山菜の種類の紹介が最後まで続きました。
2日目は、主な山菜の栽培方法の講義です。午前中はウドとワラビの2種類、午後にゼンマイとフキノトウの説明がありました。栽培方法、新潟県での研究の途中経過や結果、実際の栽培例の写真を交えながら講義いただきました。
午後の後半は高知県森林技術センター黒岩宜仁氏にバトンタッチ。まずは高知県内でのイタドリの栽培について話を聞きました。県では積極的にイタドリの栽培を普及させていますので、その概要を知ることができました。
つづいて、技術センターで研究しているスギやヒノキ人工林の林床を活用した山菜等の栽培について、スライドでの説明後、実験地へ歩いて見学に行きました。林床内で順調に育っている全員で実際に見ることができ、林床栽培の可能性を考えるきっかけになったようです。
2日間とてつもない情報量でしたが研修生も大満足の様子でした。
講師の皆様、ありがとうございました。