活動報告
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短期課程 11月18日(月) 林業改革コース「安全な林業のためのコツと知識」その2
午後からは、県森林技術センターの山崎チーフによる「プーリー滑車の上手な使い方」です。
ロープと器具を使って力をどれだけ増幅できるのか、「摩擦」「転がり抵抗」「ロープ角度」「定滑車」「動滑車」などの力学を体験します。
まず実習棟内に、掛かり木をイメージした「引っ張る相手」を設置し、ロープを使って人の力で引っ張ります。
それぞれ張力計で数値を計測し、人の力が滑車などの器具を使うことで何倍になるのか、様々な器具で計測しました。
単純に引っ張る力を1とすると、シャックル約1.5倍に、丸シンブル約1.7倍、プーリー約1.8倍、ホイストロープ約4.5倍、4インチ滑車約2倍、4インチ滑車で線を3本にすると約2.8倍になりました。
参加者の皆さんは、器具によっては摩擦や転がり抵抗による力のロスが発生することや、引っ張る角度によってけん引力が変わることなど、体感的に学ぶことが出来たのではないでしょうか。
今回使用した道具は、ほとんどホームセンターで購入したものです。
身近にあるものを上手に使って「楽に」そして「安全な」林業を目指しましょう。