短期課程木造建築コースでは、建築実務者向けオンライン講座を開催しています。

1回目は「木のまちかどから始める未来」と題し、東京都目黒区自由が丘にある混構造・複合用途の建築「アーブル自由が丘」を、設計と施工の両視点で紹介しました。

設計を内海彩さん(株式会社内海彩建築設計事務所・代表取締役)、施工を加藤雅喜さん(M’ｓ　Toolbox　代表・株式会社TAKリビング生産部工事グループ課長代理)に担当していただきました。

設計のパートでは、施主さんの要望により複数の案を経て今の形に落ち着いたことや、建物としての複雑な用途を勘案しつつ、防耐火性能や居住環境、構造設計などについて様々なことを考えなければならなかったこと等を紹介していただきました。

また、施工パートでは周辺住民との交流の意味も込めて作成・配布をを続けた現場新聞を基に、混構造の接合部の難しさや材料調達について紹介していただきました。

高知県産のスギがふんだんに使われたアーブル自由が丘の感想として、

内海さん「本当にきれいな無節のスギを集めてくれて驚いた」

加藤さん「木造部分を施工しているときは森林浴をしているような気分だった」

と語っていたのが印象的でした。