活動報告
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短期課程 元気な地域創造コース 「建築材料としての土佐和紙」
短期課程です。
梼原町にある手漉き和紙工房「和紙スタジオかみこや」で「建築材料としての土佐和紙」講座を行いました。
講師を務めていただいたのはアウテンボーガルド ロギールさんとアウテンボーガルド 陽平さんです。
1日目の午前中は、お二人から紙の歴史や土佐和紙について学び、実際にロギールさんの漉いた和紙を使っている民宿の寝室や、コウゾの苗畑を見学しました。
午後からは、伝統的な製法をベースとした手漉きの方法を、一連の流れの説明を聞きながら、部分的にデモンストレーションを見て、一部参加者自身が体験しながら進んでいきました。コウゾの皮はぎのコツ、へぐりの力の入れ方、つなぎとしてのトロロアオイを入れた際の手触りの変化などの体験ができました。
そして、2種類の作品を仕上げました。一つは、枠に均一の厚さになるように手を動かすのをロギールさんにサポートいただきながら、和紙を漉きました。また、陽平さんの説明により、かみこや周辺の植物を紙へちりばめた作品を1枚作りました。
2日目は梼原町役場や宿泊施設の内装材で使用されているロギールさんの作品を見学しました。
「人の手と自然の力だけで作った紙が、一番美しくてメッセージがこもっている」と考えているロギールさんの和紙と和紙漉きを体験することにより、和紙技術の大切さと活用を考える機会になりました。