活動報告
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専攻課程_森林環境整備
木材コーディネートの講座は、(有)ウッズ代表取締役の能口秀一氏を講師にお迎えし、専攻課程の3コース合同で行う講座です。
5月22日・23日は、木材コーディネーターの役割や木材の価値を高める森林管理・製材方法・流通について学びました。
講義では、どう製材すれば最も収益が高いかを考えて木取り図を作成したり、素材生産コストや製材コストを試算して製品の価格構成を理解しました。
森林管理コース・林業技術コースの研修生は、造材作業がその後の製品価値を大きく左右することを再認識することができました。また、木造設計コースの研修生も、木材という建築材料の価格や流通過程について学びを深めることができました。
6月5日は、立木の評価方法を演習林で学びました。曲がりはもちろんですが、腐りや病虫害、風害などの確認すべきポイントを教わりました。重要なのは、単木で見るのではなく、林相で判断することだそうです。
学校に帰ってからは、立木を伐倒して1m間隔で採取した輪切りの円盤を使って、品質予測や価値評価をグループワークで行いました。山主、素材生産者、森林管理者と様々な立場から、適正な木材価格について考える大切な機会となりました。
また、6月6日は、物部森林組合の原木市場である物部森林ストックヤードに見学に行きました。
原木市場では、杉浦所長からストックヤードの説明を受けた後、グループに分かれ自分達が買うならどのヒノキ原木にするか、また何故その原木を選んだかを発表しました。曲がり・虫食い・傷・節の付き方などたくさんの見るポイントがあり、用途を考えて最適な原木を探すことの難しさと面白さを感じました。そして、造材がいかに原木価格に影響を与えるかを再認識できました。