2020/10/28
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    短期課程 木造建築コース「建築材料としての土佐和紙」講座

     短期課程「建築材料としての土佐和紙」講座を10月13日、14日の2日間開催しました。

     講師は梼原町で和紙作りをされているロギールアウテンボーガルド氏です。ロギール氏は1981年から土佐和紙の本場、旧伊野町に移り住み原料栽培からの伝統手すき和紙作りをはじめられました。伊野町伝統手漉き和紙から生まれる素晴らしいメッセージをたくさんの方々と共有したいと思い、現在は四万十川源流のきれいな水が流れる梼原町で和紙作りをされています。

     初日は、土佐和紙の歴史、美しさや持続可能な社会へ貢献などの和紙の魅力、原料不足や道具職人不足といった課題をお話し頂きました。

     その後、和紙の原材料となるミツマタの畑を見学し、「へぐり」や「ちりとり」「叩解」「漉く」など一連の体験をしました。

     研修生は初めての紙すき体験に興味津々で、ロギール氏の手つきをよく見て、実際に1枚1枚丁寧にすいていました。皆さん貴重な体験をすることができたようで、すいた後はホッとしたのか自然に笑みがこぼれていました。

     2日目は、実際に土佐和紙を使った建築の見学で、梼原町役場、マルシェユスハラを訪れました。「和紙が建築の材料になるなんて思ってもいなかった」と研修生からの驚きの声も多くありました。

     見学が終わり、雲の上の図書館にてロギール氏の作品をご紹介頂きました。

    和紙を使ったたくさんの作品をご紹介頂き、研修生の皆さんは和紙の将来への可能性を感じた様子でした。

     この講座の最後に、ロギール氏から「新しい可能性を次の世代に見せなければならない」という言葉をいただいたことが、深く心に残りました。

     この土佐和紙研修は今年度から始まりましたが、来年度もさらに良い研修になるようにして開催できたらと思います。

     ロギール様、かみこやの皆様並びに梼原町役場の皆様ありがとうございました。

    2020/10/28
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